
姫路城、女たちのいる場所
城主は48代替わった。てっぺんと、井戸と、櫓に、話がある
章ごとに約1分の語りが、その場所で流れる iPhone アプリの物語です。
歩く前に、この白い城のこと。
目の前に、白い天守がそびえています。けれど、あの白い城は、殿様が暮らした建物ではありません。
姫路に初めて砦が築かれたのは西暦1333年、鎌倉から南北朝へ移る時代と言われます。それから明治まで、城主は13の家、48代と替わりました。ほかのほとんどの藩よりも頻繁に、と国の解説は書きます。けれど、48代の住まいは一つも残っていません。足元にあるのは、御殿の跡を示す2列の敷石だけ。国の解説が暮らしの建物として挙げる例外は、わずか二つです。そして天守のいちばん上の階にあるのは、城主の部屋ではなく、社です。ここからは見えませんが、たしかに社があるのです。
この物語の問いは一つ。この城で、女たちの話はどこに残っているのか。てっぺんに、井戸に、櫓に——話があります。それぞれの物の前で、姫路の人たちが選んだ言葉ごと、確かめていきましょう。
なぜ、てっぺんに城主ではない誰かがいるのか。その答えは、あとで会いに行きます。最初の一歩を踏み出したら、まずは門をくぐって、左へ。
駅から大手前通りを北へ、天守と西の丘へ。
JR姫路駅(中央口)から歩きはじめ、章の順にめぐります。
番号の順に歩きます。現地では、アプリが次の章まで道案内します。
5つの章
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01 ・ 駅から徒歩15分三の丸広場
1333年〜明治 — 48代の城主と、残らなかった住まい広場から見上げる白い天守。この城の主は、48代も替わりました。
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02 ・ 前の章から徒歩3分西の丸 百間廊下・化粧櫓
江戸 — 落城を生きのびた人の、二度目の暮らし門をくぐって左。長い白壁の内側へ。
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03 ・ 前の章から徒歩10分大天守 最上階(刑部神社)
だいてんしゅ中世〜戦後 — 天守のてっぺんにいる神天守のいちばん上の階。そこは、殿様の部屋ではありません。
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04 ・ 前の章から徒歩5分上山里・お菊井戸
かみやまざと・おきくいど江戸〜明治 — つるべの井戸と、お菊の名天守を降りた先、柵に囲まれた古い井戸へ。
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05 ・ 前の章から徒歩20分男山千姫天満宮
おとこやませんひめてんまんぐう江戸〜いま — 東を向いた社から、城を見返す城を出て西へ。石段を上った丘の上から、城を見返します。
その場所に立つと、聴こえる。
目の前に白い天守が立ち、足元には2列のグレーの敷石が、まっすぐに続いています。数えてみてください——13の家、48代。この姫路城の主(あるじ)を務めた、その数です。姫山に初めて砦が築かれたのは1333年、鎌倉から南北朝へ移るころ。それから明治までの歳月に、城主はこれだけ入れ替わりました。国の解説は、姫路の城主はほかのほとんどの藩よりも頻繁に替わった、と書いています。城をあずかっていた黒田官兵衛が羽柴秀吉に城を献上したのは、1580年、天正8年のことでした。48代——その住まいが、いまどれだけ残っているとお思いになりますか。
つづきは、アプリで。第1章は無料です。
この物語に出てくる人




所要・料金・行き方
- 起点
- JR姫路駅(中央口)
- 所要
- 徒歩約3.2km・約2時間30分〜3時間(天守の登閣待ち込み)
- 拝観料
- 入城料 一般2,500円・18歳未満無料
- 行き方
- 新大阪から新幹線で約30分。JR姫路駅中央口から大手前通りをまっすぐ北へ徒歩約15分。
Sources寺社・自治体などの公式資料にもとづくノンフィクションです。
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